日野市サッカー連盟様と「保護者向けセーフガーディング研修」開催
2026年7月4日、日野市サッカー連盟少年部様にて、「子どもたちの安心・安全を守るために、みんなでつくるセーフガーディング」をテーマに、S.C.P. Japanが保護者の皆様を対象とした研修をオンラインと対面のハイブリッド形式で実施しました。
日野市サッカー連盟少年部様では、今年度よりセーフガーディングへの取り組みを強化されています。今回はその一環として、60名の保護者の皆様にご参加いただき、子どもたちの安心・安全を守るために、保護者と指導者ができることを、レクチャーやグループディスカッションを通して一緒に考えました。
「子どもの最善の利益」を中心に考える
前半では、子どもの権利条約を土台に、セーフスポーツとセーフガーディングの基本的な考え方についてお伝えしました。そのうえで、セーフガーディングにおいて大切な「子どもの最善の利益」について、「大人が良いと思うこと」ではなく、「子どもにとって何が最善なのか」という視点から考えることの重要性をお伝えしました。
ワークでは、「保護者がスポーツを通じて子どもに得てほしいもの」と「子ども自身がスポーツに求めるもの」をそれぞれ考え、意見を共有しました。実際に参加者の皆様からは、「体力や精神力を身につけてほしい」「思いやりの気持ちを養ってほしい」といった、保護者として子どもに期待することが挙げられました。一方、子どもの視点からは、「楽しい」「勝ちたい」「友達と一緒にいたい」といった声が挙がりました。
こうした意見を通して、大人が子どものために良いと思うことだけではなく、子ども自身が何を感じ、何を求めているのかに耳を傾けることの大切さについて一緒に考えました。
保護者と指導者がパートナーとして子どもを支える
後半では、保護者と指導者が、それぞれ異なる立場から子どもたちを支える大切なパートナーであることをお伝えしました。日本では、保護者がチームの指導方針や指導方法について意見を伝えることが、まだまだタブー視されることもあります。しかし、保護者は日々の生活の中で、指導者はスポーツ活動の中で子どもたちと関わっています。だからこそ、それぞれの立場から見える子どもの様子や気づきを共有し、対話を重ねながら、協力して子どもたちを支えていくことが重要です。そのうえで、子どもとのより良い関わり方や、子ども・保護者・指導者それぞれの役割について考えました。
セーフガーディングは、指導者だけ、あるいは保護者だけが取り組むものではありません。それぞれが役割を担い、互いに協力しながら、子どもたちの安心・安全を守っていくことが大切です。
保護者の皆様の声
研修後のアンケートでは、アンケートにご協力いただいた24名のうち、半数にあたる12名が「セーフガーディングについて初めて聞いた」、8名が「言葉は知っていたが内容はよく知らなかった」と回答しました。一方、4名は「内容をよく知っていた」と回答しました。
【グラフ①:セーフガーディングについてどの程度知っていたか】
さらに、「今後、ご自身が関わるチームやクラブにおいて、セーフガーディングの推進に協力したいと思いますか」という問いには、23名(95.8%)が「非常にそう思う」または「ややそう思う」と回答しました。
【グラフ②:今後、セーフガーディングの推進に協力したいと思いますか】
また、今回の研修を受けて、早速意識してみたいこととして、保護者の皆様から、「子どもの権利を尊重する」「応援や声かけの仕方を考える」「指導者とよりよく協力・連携する」など、さまざまな前向きな声が寄せられました。
今回のアンケート結果から、セーフガーディングについて初めて学んだ方や、これまで十分に知る機会がなかった方も多い一方で、研修を通して、その考え方を今後の活動に生かしていきたいという前向きな意識が生まれたことを大変嬉しく思います。
今後の日野市サッカー連盟少年部様のご活動
日野市サッカー連盟少年部様は、今回の保護者研修会に加え、今年中に指導者向けの研修会も開催される予定です。また、今年度の活動として、セーフガーディングポリシーと行動規範の作成にも取り組まれています。
さらに、研修の実施にとどまらず、大会や試合を通じてセーフガーディングの考え方をどのように浸透させ、実践していくかについても、今後の課題として検討されています。こうした取り組みを通じて、サッカーに関わる子ども、保護者、指導者、そしてその他すべての人が、安心・安全に活動できる環境づくりを今後も積極的に進めていかれる予定です。
保護者研修にご参加いただいた日野市サッカー連盟少年部の皆様、そして保護者の皆様、子どもたちの安心・安全についてともに考える貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
ぜひ、これからもセーフガーディングの推進に向けて共に取り組んでいければ幸いです。
※本活動は、一般社団法人 S.C.P. Japan が日本財団の助成を受けて行った『スポーツ界における子どもの権利保障のための「子どもの安全保護(セーフガーディング)」システムの構築』プロジェクトの一環として作成されました。

―日野市サッカー連盟少年部の皆様と記念撮影―